プロット、企画

プロットの作り方 補足

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小説全体をどうやって創り上げていくのか。これはとても難しい問題ですよね。

 

実は私が高校生の頃、友人にとんでもない人物が一人おりまして。

彼の書き方は非常に独特(シンプル)でした。
とにかく浮かんだら書き始める、するとその後どんどんストーリーが浮かび、
書いて書いて書き続けると最後まで辿り着く、と…。

つまり、エピソードをいくつも考えて入れ替えたり、伏線を考えたりせずとも
頭から浮かんでくる段階でストーリーが出来ており、伏線も勝手にどこかで
張ってある、というのです。

実際に彼の執筆スピードはそのやり方でないと説明出来ないくらいに早く、
しかも深くておもしろい…。高校生ながら「世の中にはこんなとんでもない
人材がゴロゴロいるのか…」と驚きました。

 

実際問題、こういう方はごく稀で、多くの方はエピソードを切ったり
張ったりしながら作られているかと思います。私も同じ方法です。

今回はその切ったり張ったりする「ストーリーの全体像」について
私なりの方法のご紹介です。

まず冒頭にご紹介した彼のような書き方が出来る方、というのはほとんど
おられません…よね? 
(もしおられれば非常に素晴らしい事ですので是非続けて下さい!)

 

私も普通、ストーリーのあるワンシーン(断片)がある日突然浮かびますので
それをノートにメモします。そうしてある程度たまった段階でそれを
どう並べるか考えて一つのストーリーに仕立てます。

ただ、このやり方ではどうも上手くまとまらない…、それを悩んでいたある日
「全体図を地図のように書くとどうなるのだろう」と思い書いてみたところ、大当たりでした。
 

地図風、家系図風、歴史年表風と何パターンか書いたところ、
自分のストーリーの中で足りない部分、薄い部分が見事に浮き彫りとなります。

 

特に歴史年表風に書くと効果が出るように思います。

中学の頃、社会の歴史年表を見ましたよね。あの要領です。
「この時代、日本ではこの戦があり、その頃フランスではルイ何世が…」と
いった感じで、幾つもの年表が並んだ、あれです。

 

ストーリーは常にひとつの動きではなく、主人公周り、友人周り、敵役周り、
社会全体の流れ、といったように、同時に(同じ時間軸で)いくつもの
流れがあります。

それを歴史年表のように、縦軸で書いていくと
必ず厚い部分(エピソードの多い部分)と薄い部分(エピソードの足りない部分)が
出てきます。また、「この話とこの話がつながっていない」という流れが
ハッキリと形になります。

実際に書き始めてから「ここ、つながってない…、どんなストーリーを入れて
つなごうか」と考えると、書き直しも簡単ではありません。

まず書き始める前にエピソードの流れと足りない部分の補足を年表などを利用して
全てつなげてから書き始めると、より柔軟でしっかりとしたストーリーが
組めるかと思います。

「これで書き始めて良いのかな」と思った時は是非どうぞ。


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