小説力を上げる習慣 読者との関係

長く書き続けるために必要なもの

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「長く書き続けるために必要なもの」。

結論を一言で先に言ってしまいますと、
それは「読み手を想像する」だと、私は考えています。

要は、読者の事を考えるという意味ですね。

どういう事かと言いますと。

例えばある文章を書いている時、表現に迷ったとしますね。
その時、書き手の側は頭の中で何をを考えているでしょうか。

「どういう表現を使えば、綺麗な文章になるだろうか」

例えばこう考えていたとすると、どうしても自分の感覚で
「この文章は綺麗だ、だから絶対感動してもらえる」
と思い込んでしまいがちなんですね。

ここまで確信を持って思い込むケースは少ないかも知れませんが、
どうしても自分の主観で「これは良い表現だから」と考えてしまい、
その表現に対する(特にマイナスの)評価が冷静に思い浮かばなくなってしまいます。

そこで、こういう時は必ず
「読者の皆様は、これを読んだ時どう感じるだろう」という事も
あわせてチェックして頂きたいのです。

自分はこの表現は素晴らしいと思うけれど、他の方々が読まれたら
「この表現はちょっと嫌だな」と感じるかも知れない。
(書き手と読み手の感覚に大きなズレがあるかも知れない、という事ですね)

そういう事を想像しながら書いてみて頂きたいのです。

そして、
この「読み手を想像する」という作業の際に、注意するべきポイントがあります。

 

それは、何となく「読者の皆様」とまとめて想像するのではなく、
実際に自分の文章を読んでくれている友達(顔を知っていて、よくお会いする方)
の顔を想像して、「その人ならどう感じるだろう」と考えてみる方法です。

 

よく会っている人ですから、その人の考え方や感じ方もわかりますよね。

その人がどう感じるかを考えてみます。

こうして考えていくと、「読者の皆様」と漠然と想像している時よりも
ぐっと具体的になります。

例えば「ここの表現のこの言い回しが、ちょっと回りくどい感じがする」という
様なコメントが具体的に想像できる訳ですね。

ただ、これ一回だけですと一人の読者の意見ですので、
出来るなら、なるべく多くの友達の顔を思い浮かべて
「この人ならこう感じる」「あの人はこう感じるだろう」というのを
数多く想像して頂きたいのです。
(五人でも十人でも、時間の許す限り何人でもOKです)

そして、その時、なるべく性別や年齢、職場や考え方が全く違う友達を
想像していくとよりベターです。

何故こういう事をするかと言いますと、
見知らぬ多くの方の目に触れる文章ですから、どういう考え方の方が
来られるかわからないんですね。

自分はこの表現を素晴らしいと思っていたとしても、
実際に他の方が読まれると、逆の意味に思われている事もよくあります。

これは本当に頻繁に起こります。
「知らないのは書いた本人だけ」という恐ろしい事態が、実は結構あり得るのですね。

そういう「書き手と読み手のすれ違い」を一つでも減らしていく事。
これが重要です。

「書き手と読み手のすれ違い」は、ひとつだけであれば
大きな影響はありませんが、これが積み重なると、読まれる方が
「この人の考え方は理解できない」と思ってしまいます。

 

この「小さなすれ違い」を限界まで減らしていく事、
これは、長く文章を書き続けて、長く読者の皆様から
愛される文章書きでいるための一番重要なポイントなのではないかなと思っています。

やはり文章をこうして書いている訳ですから、
いつまでも読者の皆様と良い関係でいたいですものね。

そのためにも、なるべく多くの表現について
「読者の皆様はどう感じ取られるだろうか」という事を想像しながら
書いて行きたいですよね。

表現に凝り始めるとどうしても忘れがちなポイントですので、
夢中で文章を書いた翌日には、是非お試し下さい。


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