小説力を上げる習慣 読者との関係

文章で自分の強みを発揮するには

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今回は「文章と強み」をテーマにして語っていきたいと思います。
 

まず前提として。

小説をひとつ書き上げますと、やはりそれをWEBなどで公開し、
読者の皆様から感想を頂く事になりますよね。

 

その際、全てがお褒めの言葉であるはずはありませんから、
必ずお褒めの言葉と同じくらいに、ご批判も頂く事になります。

そうしますと、どうしても人間である以上、
批判の方が気になってしまうでしょうし、どうしても
「批判を気にして、自分の弱い部分をなおす」という発想になりがちです。

人である以上、仕方ない部分ではあるんですが、
ここでは敢えて逆の発想をし、「自分の強みを伸ばす」
という方向で考えていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
 

 

では、そもそも小説における「強み」とは何なんでしょうか。

これは、本当に様々な形がありますから
一概に「こういう人はこれが強み」と言い切る事も出来ません。

例えば、文章力が抜群に高く、一行で人の心を動かす事の出来る方もおられれば、
逆に、文章がイマイチでもストーリー力が抜群で、とにかく盛り上がる話が書ける、
という方もおられるでしょう。

他にも、「惹きこむ書き方」が出来る方や、「重い話を書くと、とにかく上手い」という方、
コメディーを書くと、ユーモアのセンスがキラリと光る方、小説の背景にある考証が徹底している方、小説のテーマとなる哲学に深みがある方、等。

挙げ始めるとキリがありませんが、
やはり何かしらの「特技」と言えるものがあり、それを上手く使って
勝負していくという方が、人の心を惹き付ける文章書きと言えるのかも知れません。

それは、「どれが有利」という話ではなく、
「自分の強みが何かを知り、そこに焦点を当てる」という事が大切なんだと思います。
 

そう考えますと。
次に難しいのは、「そもそも、文章における自分の『強み』は、どうやって見つけるのか」ですよね。

手法は様々でしょうし、すでにそれが見つかっておられる方も
多くおられるかと思いますが、ここからは私の個人的な考え方として
見つけ方のアイデアをいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

 

方法は、大きく分けると2つあるように思います。

まず一つ目。

一般的な方法でもありますが、やはり「人に聞く」という方法が一番手堅いのではないでしょうか。

小説を書いて公開しますと、賞賛も批判もまちまちです。

苦労して書き上げた作品ですから、その分、
頂いた感想の一つ一つに、一喜一憂してしまいがちですが、
そこを敢えて冷静になって分析していく事が大切です。
 

感想を頂いた際、単に「嬉しい」「悔しい」と感情で受け取るのではなく、
「これはお褒めの言葉。具体的には、文章力を褒めて頂いている」
「これはご批判の言葉。具体的には、ストーリー構成が悪いというご意見」
というように、まず「どういった項目が、良い悪いと言われているのか」を分けて考えていきます。
 

その上で、グラフにするなり、表にするなりしてみますと、
全体としてどういう傾向にあるのかが見えて来ます。

実際にこれをやってみるとわかるのですが、
案外、頂くご意見というのは似通っているんですね。

例えば、私の例を挙げてみますと、
私の作品でお褒め頂けるのは、
「その場にいるかのように思える文章力が良い」が大半ですし、
逆にご批判を頂きますのは、
「ストーリーの盛り上がりが足りない」「作品の深みが足りない」
というご意見が大半です。

こうして頂きましたご意見をまとめて行きますと、
「全体的に、自分の作品はこういう傾向がある」という事が
わかってくるのではないでしょうか。

 

 

そして、これを踏まえた上で、二つ目の方法です。

二つ目は、「自分が何を気にするか」を実際に見ていくものです。
 

具体的には、
「他の方の作品を読んだ時、自分がどういう感想を書いているか」を
先ほどと同じようにまとめていきます。
 

例えば、他の方の作品を読んだ時、
文章力の良し悪しはあまり目に付かず、むしろ
ストーリーがどれだけ凝っているか、どれだけ盛り上がるかに
ばかり目が行き、実際に書く感想もストーリーの事ばかりという場合。

こんな場合ですと、そもそもご自身のアンテナ(感性)が
ストーリーの方に向いていて、それ以外はあまり気にしていない
(その為、文章が良いのか悪いのか、そもそも気付きにくい)
という状態ですよね。
 

この方には、ストーリーに関しての、
「これは良い」「これは良くない」という判断基準が
既にご自身の中にある訳です。

という事は、自分自身の小説を読み返した時、
「あ、ここはイマイチだな。ちょっと書き直そう」と思えるのは
ストーリーについての事が自然と多くなりますよね。

すると、結果として
ストーリーは何度も書き直した為に、十分練られていますが、
逆に文章については、そこまで凝った作りになっていない。

そんな可能性が高くなるかと思います。
 

これはストーリー性に関してだけの話ではありませんし、
文章力、哲学性、考証など、小説創りに必要な要素全てについて
言える事ではないでしょうか。

私の場合で例を挙げてみますと、
やはり「その文章から情景がイメージできるかどうか」ばかりを見てしまいますし、
「その小説にどんな哲学がこめられているのか」を気にする事は多くありません。

(結果として、私の作品へのご感想で頂いている内容と、 ほとんど同じ結論になってしまうんですが……)

 

このように、二つの視点(自分に頂くご意見と、自分が他の方へ書く意見)から
分析していきますと、ある程度ではありますが、
「自分の傾向」というものが見えてくるかと思います。

自分自身の中にある傾向というのは、
その分野について、非常に感度の高いアンテナが既に立っている証拠です。

 

 

良し悪しが細かく判断出来るという事は、
その分野について良い作品が書ける、「強み」と言う事が出来るのではないでしょうか。

これを受け入れるかどうかは別の問題ですが、
「自分の作品に、自分の強みを活かす」というアプローチを試みる場合に
何かの参考になるかも知れませんよね。

がむしゃらに努力をして実力を伸ばすという事も大切ですが、
「努力をするポイント」をどこに置くかを考え、
敢えて「自分の弱みを克服するのではなく、強みを伸ばす方向で考えてみる」

という事もたまには必要かも知れません。

(とは言え、「強みを伸ばす方向に努力してるから、弱い部分は
 そのまま放って置いて構わない」という意味ではありませんので、そこはご注意下さいね)
 

ご自身の文章、小説の方向性に迷っておられる方は
何かの参考になるかも知れませんので、ぜひお試し頂けましたら幸いです。

今回も最後までありがとうございます、
あなたの創作の更なる飛躍を、心からお祈りしております。


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