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小説を書き始めて最初にハマる間違いポイント

投稿日:02/18/2012 更新日:

小説の世界には、書き始めて最初にハマる、いわゆる「間違いポイント」があります。

今回は、おさらいの意味も込めてあらためて「小説を書き始めて最初にハマるポイント」を
お伝えしてみようと思います。

【小説の書き方講座 :一人称での自己紹介】
最近の携帯小説に限らずですが、
10代の書き手さんは、一人称を選ぶ事が多いように思います。
10代の鋭い感性を伝えようと思いますと
やはり一人称の方が伝え易いでしょうから、
そのチョイスは間違っていないように思います。

しかし、いざ一人称で書き始めると
いきなり最初のページでつまづくポイントがあります。

それが、「自己紹介」ですよね。
一人称は自分が司会になる書き方ですから、
自分について語ろうと思うと、「自己紹介」が必要になるんですね。

難しいのは、これを「地の文でやってはいけない」という点です。

わりとハマりがちな書き出しは
ざっくり書いてみますと、下のような感じになると思います。

 

 

<小説の書き出しの例>

高校に入ったら、何かが変わると思ってた。

でも、まさか入って早々、あんな事になるなんて……。

~第一話 「出会い」~

私、山田 花子。皆からはハナって呼ばれてる。

普通すぎる名前で、中学の頃はよくいじめられた。

<以上、小説の書き方例 ここまで>

……上のサンプルのような書き出しがあった場合、
決定的にまずいのはタイトルの次の行ですよね。

「私、山田 花子。皆からはハナって呼ばれてる。」
の文章です。
一人称の文章の原則を一言で表すなら
「自分の視点で、自分の感じたように書いていく」
になります。
地の文では、あくまで主人公が自分の目で見た事を、
自分の言葉で書くというスタンスが必要になります。

このスタンスでいくと、
「私、山田~」の文章は、自分の視点で見た事ではなく
読み手(実際に本を手にとっておられる方)への
語りかけの文章になってしまっています。

これは非常にまずいパターンの一つだと思います。

これを書き直すなら、例えば

「私は、『山田花子』なんてありがちな名前のせいで
随分といじめられた。だから、『ハナ』なんてあだ名も好きじゃない。
どうしてこんな名前にしたのかと、中学の頃は親を恨んだりもした」

というような文章でも良いと思います。
(あくまで一つの例ですから、他にも良い書き方が沢山あると思います)

要は
「私は山田です」と読者に対して語りかけるのではなく、
「私は山田という名前で苦労したんだよなあ」という主人公の
過去への振り返りを、読者が遠くから見ているように書く……。

そんなイメージでしょうか。

 

 

更に突っ込んだ例をもう一つ挙げてみます。
 

例1.私と彼は、あのケンカがあってから、距離を置いていた。
信じられない話だけど、彼は友人に「あの女は最低だ」なんて言っていた。
この例も、まずい書き方の一つとかと思います。

問題になるのは「信じられない話だけど」のフレーズです。

この言葉は、普段、相手に口頭で話しかける時に使う言葉ですよね。
これを一人称の文章へ書き換えるなら、下のような形になるかと思います。

例2.私と彼は、あのケンカがあってから、距離を置いていた。
彼は友人に「あの女は最低だ」なんて言っていた。
私はすぐにはそれを信じられなかった。

 

こういった例は、本当に多数ありますので
全てを挙げる事は出来ません。

一人称の文章を、一人称らしく書くというのは意外に難しいものです。

単にその場の気持ちや勢いで書いていますと、
どうしても「読者への(口頭の)語りかけ」がふとしたタイミングで
出てきてしまうものです。

それをどこまで減らせるかが重要になってきます。
 

ポイントは、
・「口語ではなく文語を使う事」(これだけでミスは半減します)
・「ブログっぽくしない」 (一人称とブログでは使う言葉は違います)
・「自分の過去を振り返るような意識で書く」 (読者に「説明」しようとしない事)

などが挙げられるかと思います。
なかなか、今日いって明日できる内容ではないとも思いますが
こういう事は、日々の書く時間の中で
どれだけ意識していられるかの積み重ねだと思います。

もし、ご自分の小説の中に思い当たる節がおありの方は、少しずつでも良いかと思いますので、
普段の小説を書く時間の中で、少しでもこの事を思い出して頂ければ幸いです。

あなたの小説が、ますます素晴らしくなる事を心の底より願っております。


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